超高吸収化製剤:クルクルージュ
クルクミンは生体内でほとんど吸収されずに排泄されます。
セラバイオファーマは、技術開発により、クルクミンの体内吸収率を画期的に改善しました。
クルクミンは本来黄色ですが、この技術を用いて吸収率を改善することにより、赤く変化しました。


(クルクミンの吸収性を画期的に改善)
クルクミンの課題
普通のクルクミンの粒子は、大きくて硬い結晶体構造のため、99%は体外に排出されます。
クルクルージュは結晶構造が壊れることで、腸管の表面細胞に容易に入りこみ、体内に吸収されやすくなります。

解決策=クルクルージュの高吸収化技術
セラバイオファーマの技術により、クルクミンの強固な結晶を壊れやすくすること(アモルファス化)で、体内への吸収性が大幅に改善されました。

クルクルージュと各種クルクミンの水への溶解性比較
各種クルクミンの水への溶解性を調べたところ、クルクルージュは高い溶解性を示しました。

合成クルクミン、セラクルミン、クルクルージュの動物での吸収性の比較
動物に各種クルクミン製剤を投与したところ、クルクルージュは他のクルクミン製剤と比較して、高い生体内への吸収性を示すことが確認されました。


AUC (area under the blood concentration time curve) とは?
AUCは、体内に取り込まれた有効成分の目安量です。
体内に入ってから血中濃度がどう変わるかをグラフで表し、グラフの下にある面積を計算します。この面積が、その成分が体内に取り込まれた総量とみなされています。
この値が高ければ、体内に多く摂取されているといえます。
Cmax (最高血中濃度) とは?
最高血中濃度(Cmax)は、有効成分を体内に摂取した時に、血液の中にその成分が最も多く含まれている時の濃度を意味します。
クルクルージュの血液脳関門の高速通過
ラットにクルクミンとして体重1kgあたり10mgとなるよう経口投与したところ、クルクルージュを投与した群では、クルクミンは血液脳関門を通過して脳に移行することが確認されました。

クルクルージュの研究報告
クルクルージュを用いた研究結果について、2024年日本薬学会第144年会で報告された セミナーの動画とその要約をご紹介します。
(添付のポスターも併せてご覧ください。)

発表1:「クルクルージュの新型コロナ感染症に対する効果および好中球 / リンパ球比の低下作用」
演者:NHO京都医療センター 展開医療研究部 部長 長谷川 浩二 先生
【要約】
・ 免疫機能
加齢や生活習慣による酸化ストレスや炎症は、動脈硬化や糖尿病、呼吸器疾患などを引き起こし、免疫力の低下により感染症のリスクを高めることが指摘されています。クルクミンは抗炎症作用を持ち、免疫系のバランスを整える働きがあるとされます。
免疫機能の指標の一つであるNLR (好中球・リンパ球比)は炎症のマーカーであり、また老化や各種疾患の発症、感染症の重症化と密接に関連があるとされています。クルクルージュの摂取により、NLRを下げることが我々の臨床研究で確認され、免疫機能を改善する可能性があることを報告しました。(発表文献1)
・ 新型コロナ (COVID-19)
クルクミンはウイルスの増殖を抑制する作用があると報告されており、新型コロナへの効果も期待されています。クルクルージュを使用した我々の臨床研究の結果、新型コロナウィルス感染者の体温を下げ(ウィルス量の減少?)、軽症から重症への進行を抑制する可能性があることが示されました。
発表2:「クルクルージュの心筋梗塞モデルでの心機能の改善効果」
演者:静岡県立大学 薬学部 分子病態学 教授 森本 達也 先生
【要約】
心不全は年齢とともに発症数が増加し、特に高齢者において大きな健康問題となります。
心不全は一度発症すると身体への影響が大きく、最終的には寿命を縮めることにつながるため、心不全への進行を防ぐことが重要です。
クルクミンは、心不全の進行に影響する生体因子の働きを抑制することで、心不全への移行を抑える可能性があるとされています。
心筋梗塞ラットモデルでの実験で、クルクルージュは、他の高吸収クルクミンと比較して、より低用量でより強力な心機能改善効果を発揮し、心不全や心肥大を抑制することが確認されました。(発表文献3)
発表3:「クルクルージュの変形性膝関節症への効果」
演者:日本バプテスト病院 整形外科 主任部長 中川 泰彰 先生
【要約】
変形性膝関節症(膝OA)は高齢者に多い疾患で、加齢による軟骨の変化や関節の炎症が進行することで痛みや可動域制限が生じ、生活の質を低下させます。
初期と進行期の膝OA患者にクルクルージュを投与したところ、痛みの軽減や歩行速度の改善、鎮痛剤の依存度の低下、炎症の指標であるCRPの低下などが確認されました。(発表文献4)
臨床試験(2020~)
(すべてランダム化群間比較二重盲検試験)
□免疫力増強効果(20名×2群):完了
論 文
Journal of Nutritional Science and Vitaminology, 67, 249-252,2021
タイトル
Newly Developed Highly Bioavailable Curcumin Formulation, curcuRougeTM, Reduces Neutrophil/Lymphocyte Ratio in the Elderly: A Double-Blind, Placebo-Controlled Clinical Trial
和 訳
新開発の高バイオアベイラビリティ型クルクミン製剤curcuRougeTMは高齢者の好中球/リンパ球比を低下させる: 二重盲検プラセボ対照臨床試験
□変形性膝関節症(30名×3群):完了
論 文
Clinical Medicine Insights 04 (03), 415-429 (2023)
タイトル
Efficacy of High- and Low-Dose, Highly Bioavailable Curcumin (Curcurouge®) for Treating Knee Osteoarthritis: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Prospective Study
和 訳
変形性膝関節症に対する高用量および低用量の高生物学的利用能を有するクルクミン(クルクルージュ®)の有効性: 無作為化二重盲検プラセボ対照前向き試験
□軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment)(30名×2群):進行中
□変形性膝関節症(ヒアルロン酸関節内注射との比較)(50名×2群):進行中
curcuRouge® カプセル 2020年9月発売開始

1カプセル中、クルクミン90mg/クルクルージュ225mg
1製品あたり62カプセル入り(1か月分)
(参考)希望小売価格(税込) 62カプセル入り:¥7,560 124カプセル入り:¥13,600